国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 及び 廃止措置人材育成高専等連携協議会(会長:福島工業高等専門学校長)が主催する「第6回廃炉創造ロボコン」が12月11日(土)、日本原子力研究開発機構楢葉遠隔技術開発センターを会場に実施されました。
大会には全国の国公立高専12校13チームが参加し、最優秀賞の文部科学大臣賞は小山高専が受賞しました。
この廃炉創造ロボコンは、ロボット製作を通じて学生に廃炉に関する興味を持たせると同時に、困難な課題の解決に挑むことで創造性の涵養に貢献すること、また、課題発見能力、課題解決能力を養うことを目的として平成28年度から開催されています。
今大会では、原子炉建屋内における高線量エリアの遠隔高所除染を想定した競技が実施されました。課題は、ロボットが壁までの指示された経路を通り、汚染された高さ2700mm、幅1000mmの壁の上部を除染するというものでした。実際の除染は壁の表面を削るなどして放射性物質を取り除きますが、本競技では指定のペンで壁に設置された模造紙を塗り潰すことで作業の精度が評価され、10分間の実演によって競われました。
最優秀賞の文部科学大臣賞に輝いた小山高専は、広い除染面積を達成し、ボックス型に収めてコンパクトで完成度の高いロボットが評価され、生川浩史 文部科学省研究開発局長から賞状と副賞のトロフィーを授与されました。
なお、当日は、来賓の新妻秀規 復興副大臣、増子輝彦 参議院議員をはじめ、一般観覧者、廃炉創造ロボコン関係者等、約200人が来場し、テレビ、新聞等の報道機関10社から取材があり、本大会への関心の高さが伺えました。
文部科学大臣賞以外の各賞受賞校は、次のとおりです。
◎福島県知事賞(優秀賞):大阪府大高専
◎日本原子力研究開発機構理事長賞(技術賞):茨城高専
◎国立高専機構理事長賞(アイディア賞):旭川高専
◎福島イノベーション・コースト構想推進機構理事長賞(イノベーション賞):一関高専(藤原研究室)
◎特別賞((株)アトックス賞):熊本高専(熊本キャンパス)
◎特別賞(日立GEニュークリア・エナジー(株)賞):奈良高専
◎特別賞(技術者育成いわき経済活性化グループ賞):富山高専(本郷キャンパス)
主催者の廃止措置人材育成高専等連携協議会
会長の山下福島高専校長の挨拶
一関高専学生による選手宣誓
競技の様子
競技の様子
末松信介文部科学大臣ビデオメッセージ
最優秀賞を受賞した小山高専チーム
大会終了後の集合写真