福島工業高等専門学校 - 独立行政法人国立高等専門学校

奈良名誉教授が令和2年秋の叙勲において瑞宝中綬章を受章しました

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令和2年秋の叙勲において、奈良宏一名誉教授(第七代校長)が、教育研究功労により、瑞宝中綬章を受章しました。

奈良先生は、平成194月より7年間、本校の校長を歴任し、管理運営の最高責任者として、現在の福島高専の礎となる教育研究活動等の改善を行いました。
特に地方自治体、地元企業、近隣大学と多数の連携協定を締結し、その中でも平成20年には京都大学エネルギー理工学研究所、平成24年には日本原子力研究開発機構との連携協定によって、学生を両機関にインターシップに派遣することが出来るようになり、その後の各種の原子力人材育成事業に繋がりました。また、多くの海外大学等との連携協定を締結し、本校のグローバル化の基礎を築きました。

在任期間の平成233月に「東日本大震災」が発生した際には、直ちに危機管理室を設置し、情報の収集を行うとともに、応急対策を始め、災害対策本部責任者として復旧・復興にあたりました。いわき市では、地震・津波災害に加え、原子力発電所事故による放射線被害に対しての情報錯そうによる恐怖の中、帰宅できない通学生及び寮生の対応、近隣住民や原子力発電所事故による被害地区の広野町住民の受入など、安全確保を行いながら対応しました。また、校内での放射線の定点観測、教職員に放射線測定器を貸与し、いわき地区の放射線のモニタリングを行い、データとして安全性の「見える化」を行いました。これらの事は、ホームページに掲載することで、保護者を始め、周辺住民にも高く評価されました。

この様に、福島高専を始め、地域からも信頼されるリーダーとしての活動が今回の受賞に繋がりました。

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上段左より 宮澤旧学生主事、青柳旧教務主事、鳥居旧寮務主事
下段左より 笠井学生主事、山下校長、奈良名誉教授、大槻教務主事、松江寮務主事

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