福島工業高等専門学校 - 独立行政法人国立高等専門学校

2019年ノーベル化学賞受賞者吉野彰先生との懇談会を開催

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令和2年9月18日に2019年ノーベル化学賞を受賞した、旭化成名誉フェローの吉野彰先生が本校を訪問され、改修された図書館棟プレゼンテーションルームで代表学生との懇談会が開催されました。吉野先生は、別イベントでのいわき市訪問にあわせ、吉野先生と親交のある福島高専協力会会長庄司秀樹氏(東洋システム(株)代表取締役)のご尽力により実現したもので、新型コロナウイルス感染防止の観点から、各クラス代表約30名が参加し、行われました。

懇談会では、はじめに山下校長の歓迎のあいさつと学校紹介が行われ、吉野先生からは、「以前、小名浜にあった旧旭化成工業の工場に数回来たことがあること、昨年11月にもいわき市を訪問したこと」などの紹介があり、今日はかしこまらず、フランクに懇談したいとのご挨拶がありました。 次に学生代表の2名から、本校での研究内容等について、プレゼンテーションが行われました。

機械システム工学科4年生の猪狩涼さんからは、「第4回廃炉創造ロボコン成果報告」が、専攻科社会環境システム工学コース2年の小林千莉さんからは、原子力発電所事故で発生した除去土壌の再生利用に関する研究「若者からみた福島の復興・環境再生」についての発表が行われ、吉野先生から研究内容についての質問やコメントをいただきました。

引き続き吉野先生との懇談となり、学生からは吉野先生の学生時代のことや企業での研究及びノーベル賞受賞に至る研究成果等についての質問が途切れることなく出され、予定時間を大幅に超えて、吉野先生から回答やアドバイスをいただきました。その中で、「勉強や研究を進めていく上で、壁にぶち当たるが、これは宿命。未来への強い信念を持って乗り越えてほしい」との言葉が印象的でした。 最後に参加者全員で記念撮影を行い、懇談会は終了しました。

本校での懇談会の前には、磐城高校において吉野先生が参加して、「持続可能な開発目標(SDGs)」の実現について話し合う特別授業が行われ、磐城高校の1年生や福島高校、安積高校及び勿来工業高校の代表者を前にビジネスコミュニケーション学科2年生の白石遙菜さん、斎藤葵さん、馬場綾音さんの3名が、他高校生と共に課題解決のアイデアを発表し、吉野先生から助言をいただきました。

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(吉野先生(左)と山下校長)

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(学生の質問に答える吉野先生)

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(記念撮影)

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