福島工業高等専門学校 - 独立行政法人国立高等専門学校

生成AIの教学面の取扱いについて

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                        令和5年10月2日

学生 各位 

                       福島工業高等専門学校
                             教務主事

 

 

         生成AIの教学面の取扱いについて

 

 

 令和4年11月にOpen AI社が公開したChat GPTをはじめとする生成AIは、
文章のみならず画像、音声等の生成ができるなど、生成AIの開発、利活用は
急速に進展しています。教育分野においては、生成AIの利活用により、学修
効果が上がり、効率化を図ることができる等の効果がある反面、AIの信頼性
や誤用・悪用などの懸念やリスクが指摘されています。
 生成AIは、今後さらに発展し社会で当たり前に使用されることが想定され
ることから、現時点での生成AIの状況を踏まえて、下記のことに留意してく
ださい。

 

                記

  

・生成AIにより作成された内容は、虚偽又はバイアス(偏り)がかかって
いる可能性があるため、出力された内容の確認・裏付けを行う必要がある
こと。 

・高専における学修は、学生が主体的に学ぶことが本質であり、生成AI
出力をそのまま用いるなど、学生が自らの手によらずレポート等の成果物
を作成することは自身の学びを深めることに繋がらないため、不適切と
考えられること。

・他人の著作物の利用について、著作権法に定める権利(複製権や公衆送
信権等)の対象となる利用(複製やアップロード)を行う場合、原則とし
て著作権者の許諾が必要となるため、AIを用いて生成した文書等の利用に
より、既存の著作物に係る権利を侵害することがないよう留意すること。
特に、生成AIの出力に著作物の内容がそのまま含まれていた場合、気付か
ず当該出力をレポート等に用いると、剽窃に当たる可能性があること。 

・生成AIへの入力により、機密情報や個人情報等が意図せず流出・漏洩
する可能性があるため、機密情報や個人情報等を生成AIに入力しないこと。

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