令和2年度第6回ふくしま産業賞において、本校専攻科2年小林千莉さんが学生部門で銀賞を受賞しました。
ふくしま産業賞は、県内の優れたものづくりや先進的な取組を展開する企業・団体・個人を顕彰する賞であり、福島民報社が主催、福島県、福島県商工会議所連合会、福島県商工会連合会等が共催として毎年、実施しているものです。
今回受賞した専攻科社会環境システム工学コースの小林さんは、「除去土壌の再生利用に関する理解醸成アプローチ」をテーマに原子力発電所事故で出た除去土壌の再生利用をするにあたって理解を広めるための方法について有志ら約30名で、「知る」「見る」「伝える」に別けて活動を行いました。「知る」の活動では、原子力関連機関や大手ゼネコン、自治体などを訪ね講習会やセミナーを通して、除染作業の方法、除去土壌の現状、最終処分までの流れ等を学び、「見る」の活動では、最終処分方法の実験施設や双葉町の中間貯蔵施設、再生実証事業施設を見て、「知る」で得た知識の幅を広げました。これらを踏まえ「伝える」活動では、中間貯蔵施設地域周辺の住民との交流も含め、学生が「知る」「見る」で得た知識を伝えることが出来ました。「伝える」においては、住民との交流が有効で、交流することで信頼が生まれ、信頼を得た人から発せられる言葉は信用に繋がることが今回のテーマから認識出来たと考えます。
山下校長に報告する小林さん(右)