8月4日(金)から6日(日)まで新宿住友ビル三角広場にて開催された「第15回全国高等学校鉄道模型コンテスト」に、本校鉄道愛好会のメンバーが参加しました。
このコンテストは、全国の高校生による鉄道模型のレイアウトの制作活動において、自然、産業、工学などの分野への興味を啓発するとともに、創造力豊かな発想による作品発表と、相互交流により、豊かで潤いのある生活文化の伸展に寄与することを目的として開催されているもので、15回目となった今回のコンテストには、全国からおよそ160校が参加しました。本校からは初めての参加となりました。
本校鉄道愛好会が制作したものは「春の浜風に桜舞う夜ノ森」というタイトルで、「震災からの復興が進む福島県浜通りのイメージ」をコンセプトにJR常磐線の夜ノ森駅周辺の桜並木や震災の復興によって沿岸部に整備されている新しい道路などをジオラマで表現しました。桜の幹や枝には廃品の電源コードの銅線を剥いで活用したり、線路周辺のバラスト(レールおよび枕木周辺の砂利)や道路のアスファルトの素材に新舞子海岸や豊間海岸の砂を用いたりするなど、素材にもこだわりました。特に豊間海岸の砂は「鳴き砂」としても有名で、震災後は少なくなってしまったものの今では復活してきている「鳴き砂」を用いることで、震災からの復興を強調することができました。
コンテスト当日には鉄道愛好会の学生2名(電気電子システム工学科5年 石川 巧弥さん、機械システム工学科1年 花井 仁さん)が作品の展示ブースで来場者に説明をしたほか、花井さんが会場のステージ上でパワーポイントのスライドを用いて作品紹介のプレゼンテーションを行いました。展示ブースには作品説明用の資料を用意し、3日間でおよそ200枚配布しました。
また、このコンテスト用に作られた「鉄コンアプリ」から作品に対して「いわきの鳴き砂を使っているなんて、素晴らしい!夜ノ森の桜、見に行きたくなりました。」「福島の砂を実際に使ったアイデアが良かったです。制作者さんたちの思いが詰まった作品に感じました。これからももっと福島の魅力が詰まった作品が見たいと思いました。」などのコメントが寄せられました。
なお、本校の作品は「奨励賞」を受賞しました。
・作品紹介プレゼンの動画(公式YouTubeサイト):
https://www.youtube.com/watch?v=4kgt6qdWNW4&t=14766s
・作品紹介動画(公式YouTubeサイト):
https://www.youtube.com/watch?v=aIacCalqq38
作品と参加学生(左:花井さん、右:石川さん)
作品展示ブースでの来場者への説明
作品内を走行するNゲージ車両
ステージ上でプレゼンをする花井さん
「奨励賞」の賞状