校長のあいさつ

ようこそ!福島工業高等専門学校へ

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 校 長  山 下  治

福島高専のホームページをお訪ねいただきありがとうございます。

福島高専は、開校以来半世紀にわたり、五年一貫の専門教育を施すユニークな高等教育機関として、多くの実践的技術者を社会に輩出してきました。現在も、社会の急速な変化に対応しつつ、創造性のある実践的技術者の育成に向け様々な取り組みを行っています。そして、平成30年4月には、本科卒業生176名の内、71名が大学の三年次や本校の専攻科に進学し、97名が民間企業や地方公共団体等に就職しました。また、専攻科修了生25名が大学改革支援・学位授与機構から学士の学位を授与され、内6名が国立大学の大学院に進学しました。

本校では、常に地域の産業界や自治体の意見を反映させながら改革を進め、時代に即した有用な人材の育成・輩出に努めてきましたが、東日本大震災からの復興促進を図るため、現在政府が進めている「福島・国際研究産業都市構想(イノベーション・コースト構想)」を推進する人材育成に向け、学科・専攻科の改組を行いました。

本科については、平成28年4月に、ビジネスのグローバル化、持続可能な社会の構築及び学生の多様なキャリア指向などに対応すべく、コミュニケーション情報学科を「ビジネスコミュニケーション学科」に改組しました。さらに、工学系の四学科についても、平成29年4月に、機械工学科を「機械システム工学科」に、電気工学科を「電気電子システム工学科」に、物質工学科を「化学・バイオ工学科」に、建設環境工学科を「都市システム工学科」に改組しました。

専攻科については、平成27年4月から、従来の機械・電気システム工学専攻と物質・環境システム工学専攻を一本化させ、産業技術システム工学専攻とし、その下に、生産・情報システム工学、エネルギーシステム工学、化学・バイオ工学及び社会環境システム工学の、四つのコースを設置しました。

福島高専では、平成26年より、「いわきから世界に活躍するイノベーション人材を育てる」を、スローガンとして、以下に掲げる三つの視点を推進しています。

一つ目は、「世界に活躍する」ということです。これから日本を背負う若者は、世界の人たちと情報交換をし、あるいは国際会議などの場でしっかりと意見を伝えることが出来るなど、「世界に活躍する」ということが求められてきています。この観点から、平成27年7月、本校は、いわき市や地元産業界、いわき明星大学及び東日本国際大学と連携し、文部科学省の「トビタテ! 留学JAPAN」の「地域人材コース」に採択されました。また、「トビタテ! 留学JAPAN」やその他のファンド等も活用し、平成29年度は、74名の学生が、海外留学を体験しました。更には、高専機構が実施する「グローバル高専事業」の中で、関東地区高専を中心とした第2ブロックの拠点校として、英会話力向上のための20人学級の実施等モデル的な取り組みを、他高専に先駆けて実施しています。

二つ目は、「イノベーション」です。産業構造が変わり、情報化が進む中で、資源のない日本は付加価値を高める産業を興していくことが求められており、そうしたアイデアが出る人材を輩出していかなければなりません。現在、福島高専では、政府が推進する「福島イノベーション・コースト構想」を支えるためのイノベーション人材を育成すべく、前段で申し上げた学科・専攻科の改組を行うとともに、地域の産業界や自治体との連携のもと、エネルギー関連産業の集積、農林水産業プロジェクト、インフラ整備を支える人材の育成等を通してこの構想に貢献しています。

三つ目は、「いわきから」という視点です。これは、「福島から」と言い換えることもできると思います。本校はもともと地域に根ざした高専として発展してきました。これからも地域のニーズに応えていきたいと考えています。とりわけ、東日本大震災から7年が経ちましたが、震災復興のニーズ、特に事故を起こした福島第一原子力発電所の廃炉には数十年かかると言われており、そういったことを担える人材を育てることが、本校の重要な課題の一つと考えています。

具体的には、東日本大震災からの地域の復興を支援すべく、再生可能エネルギー、原子力安全及び防災・減災の三分野で、復興人材育成特別プログラムを実施し、この3月に本校学生7名が当プログラムを修了しています。この取り組みに加え、平成27年度には、文部科学省の「英知を結集した原子力科学技術・人材育成推進事業」に、高専としては、唯一本校が採択されました。また、この事業の一環で、福島高専が主体となり、「廃炉創造ロボコン」を、日本原子力研究開発機構の楢葉遠隔技術開発センターで、昨年の12月に第2回大会を開催しました。また、環境回復分野でも、原子力規制庁の「原子力規制人材育成事業」で、福島高専の「地域の環境回復と環境安全に貢献できる原子力規制人材の育成」事業が、一昨年採択され現在実施しているところです。

福島高専は、常に教育の質の向上・充実に向けて、教育体制の改革を進め、特色ある教育や地域連携を展開し、教育・研究の活性化に努めていきたいと考えています。今後も、地域に根付き、世界を視野に入れた福島高専であるために、教職員一同、日々努力を重ねてまいる所存ですので、皆様のご理解とご協力・ご支援を重ねてお願い申し上げます。