校長のあいさつ

ようこそ!福島工業高等専門学校へ

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福島高専のホームページをお訪ねいただきありがとうございます。

まず、最初に福島高専の現状につきまして、簡単にご説明申し上げます。

平成29年3月に修了しました専攻科第12期生44名が大学改革支援・学位授与機構から学士の学位を授与されました。また、その内、14名が国立大学等の大学院に進学しました。さらに、12名が福島高専の復興人材育成特別プログラムを修了しました。

本科では、卒業生204名の内、100名が大学の三年次や本校の専攻科に進学し、94名が民間企業や地方公共団体等に就職しました。

私は、平成26年4月に校長に就任し、校長の方針を明快な言葉に表す必要があると考え、「いわきから世界に活躍するイノベーション人材を育てる」を、当面のスローガンとすることにしました。

これには、三つの視点があります。一つ目は、「世界に活躍する」ということです。これから日本を背負う若者は、世界の人たちと情報交換をし、あるいは国際会議などの場でしっかりと意見を伝えることが出来るなど、「世界に活躍する」ということが求められてきています。この観点から、平成27年7月、本校は、いわき市や地元産業界、いわき明星大学及び東日本国際大学と連携し、文部科学省の「トビタテ! 留学JAPAN「地域人材コース」」に採択されました。福島高専からは、このプログラムに平成27年度は10名、平成28年度は5名それぞれ合格し、世界各地に留学しております。

また、文部科学省の「トビタテ! 留学JAPAN日本代表プログラム」の「高校生コース」には、平成27年度は7名、平成28年度は2名合格しました。平成29年度は、一次審査に4名合格し、現在、最終発表を待っているところです。その他のファンド等も活用し、平成28年度は、60名を超える学生が、海外留学を体験しました。さらには、高専機構が実施する「グローバル高専事業」の中で、関東圏の高専で構成される第2ブロックの拠点校に、昨年福島高専は選定されました。英会話力向上のための20人学級の実施など、グローバル化に関する様々なモデル的な取り組みを、他高専に先駆けて実施しています。

二つ目は、産業構造が変わり、情報化が進む中で、資源のない日本は付加価値を高める産業を興していかなければなりません。そのためのアイデアの出る人材を輩出していかなければならないという意味で「イノベーション」です。福島高専の学生には、アクティブラーニングなど、自分で創意工夫ができる人材となることの出来る教育を行いたいと考えています。

最後の視点は、「いわきから」という視点です。これは、「福島から」と言い換えることもできると思います。本校はもともと地元に根ざした高専として発展してきました。これからも地域のニーズに応えていきたいと考えています。とりわけ、東日本大震災から六年が経ちましたが、震災復興のニーズ、特に事故を起こした福島第一原子力発電所の廃炉には数十年かかると言われており、そういったことを担える人材を育てることが、本校の重要な課題の一つと考えています。

具体的には、東日本大震災からの地域の復興を支援すべく、再生可能エネルギー、原子力安全及び防災・減災の三分野で、復興人材育成特別プログラムを実施し、通常の高専生が学習することに加えて、福島高専生には、これら三分野の素養(私は環境リテラシーと呼んでいます)を身に着けることができるカリキユラムを用意しています。この取組みに加え、一昨年は、文部科学省の「英知を結集した原子力科学技術・人材育成推進事業(廃止措置研究・人材育成等強化プログラム)」に、高専としては、唯一本校が採択されました。また、この事業の一環で、全国の高専等に呼びかけて、「廃炉創造ロボコン」を、福島高専が主体となり、楢葉町にある日本原子力研究開発機構の楢葉遠隔技術開発センターで、昨年の12月に初めて開催しました。また、環境回復分野でも、原子力規制庁の「原子力規制人材育成事業」で、福島高専の「地域の環境回復と環境安全に貢献できる原子力規制人材の育成」事業が、昨年採択され、現在実施しているところです。さらには、持続可能な開発のための教育を全国で率先して実施する「サステイナブルスクール」として、昨年、文部科学省等から認定され、これに関連する事業も実施しています。

専攻科については、平成27年4月から、従来の機械・電気システム工学専攻と物質・環境システム工学専攻を一本化させ、産業技術システム工学専攻とし、その下に、生産・情報システム工学、エネルギーシステム工学、化学・バイオ工学及び社会環境システム工学の、四つのコースを設置しました。本科の改組については、平成28年4月に、ビジネスのグローバル化、持続可能な社会の構築及び学生の多様なキャリア指向などに対応すべく、コミュニケーション情報学科を「ビジネスコミュニケーション学科」に改組しました。さらに、工学系の四学科についても、世界が注目する福島浜通り地域の再生を目指した「福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想」などに対応するため、平成29年4月に改組しました。具体的には、機械工学科を「機械システム工学科」に、電気工学科を「電気電子システム工学科」に、物質工学科を「化学・バイオ工学科」に、建設環境工学科を「都市システム工学科」に改組しました。

福島高専は、常に教育の質の向上・充実に向けて、教育体制の改革を進め、特色ある教育や地域連携を展開し、教育・研究の活性化に努めていきたいと考えています。今後も、地域に根付き、世界を視野に入れた福島高専であるために、教職員一同、日々努力を重ねてまいる所存ですので、皆様のご理解とご協力・ご支援を重ねてお願い申し上げます。